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トレーナースクール

私はかつてバスケに夢中で、特に英語が苦手でした。しかし、全米公認アスレティックトレーナーへの道を決心し、渡米しました。そこでは、言語の壁に直面し、CAATEが認定する大学で高いGPAを維持し、英語力を向上させる必要がありました。これは私にとって、ただの言語学習を超えた自己超越の旅でした。この旅は、私を次の大きなステップへと導くことになるのです。

※GPA：学生の成績の平均を示す数値

アメリカでトレーナーとして働くため、CAATEに公認された4年制大学のプログラムを卒業し、ATC資格を取得する必要がありました。この道のりは、私にとっての極限挑戦でした。英語力とGPAの向上は、自分の限界を超える試練でした。多くの日本人留学生が挫折し帰国する難しさの中で、私は解剖学を学び、教授のオフィスで無数の時間を費やしました。それぞれの瞬間が、私の成長と変化を形作り、私をさらなるチャレンジへと駆り立ててくれました。

大学2年生の時、トレーナー学部への入学選考に挑みました。優れた学業成績、実習経験、教授からの推薦状が求められ、厳しい1対5の面接に臨みました。面接後の緊張感は今でも忘れられません。留学生活が終わる可能性の重圧の中での合格は、言葉にできない喜びでした。
その後の2年間、トレーナーとしての知識と技術を深め、1000時間以上の実践経験を積み重ねました。4年生で男子バスケ部に配属されたことは、私の人生で最も充実した時期の一つでした。
そして、私の次なる旅が始まったのです。

約4年の大学生活を経て、見事全米公認アスレティックトレーナー（ATC）の資格を獲得しました。

フロリダの大学でトレーナーとしてのキャリアをスタートさせ、チームをサポートしました。この中で、65人以上のアスリート、4スポーツチームの帯同を行い、アスリート1人ひとりの健康面のサポートやコンディション調整などに対しての大きな責任を担いました。普段の選手とのコミュニケーションから、怪我予防、応急処置、リハビリはもちろん、特殊な場合は選手の怪我復帰を見据え、医師と共に手術の帯同とリハビリの計画を練ったことや、心理カウンセラーと協力し包括的なケアプランを作成することも。
こういった責任を抱えながらベストアンサーを出し続ける修行のような日々も、アスリートや保護者、監督から「君がこのチームのアスレティックトレーナーでいてくれて俺たちはラッキーだよ」という言葉一つで全て報われ、同時に大きな自信を得ていったことを鮮明に覚えています。

自分の知識や技術そして自分という存在が人の人生に良い影響を与えられるという喜び
自分はこれからこの道で人と交わって生きていくんだろうなと確信したのを覚えています。留学でのこれらの経験は私の人生に明確な方向性を与えてくれました。
そんな中、コロナウイルスが世界中に蔓延しました。コロナウイルスの影響で私も長い留学生活にピリオドを打ち日本への帰国を決断しました。
ですが、アメリカで過ごした5年間は、私に圧倒的な知識と技術と経験、そして深い感謝の気持ちを与えてくれました。これらの経験が私の今後の道を照らしてくれると信じ、そして今、新たな挑戦が始まります。

※全米公認アスレティックトレーナー（ATC）は、アメリカの国家資格であり、準医療従事者としてアメリカ医学会に認定されています。

帰国後、コロナの影響もありスポーツ現場ではなく一般の方向けのパーソナルトレーナーとして活動を始めます。ATCの資格を持っていたこともあり、パーソナルトレーナー業は順調に自分の生業として軌道に乗りました。具体的な数字でいうと、月商200万超、リピート率94%はといった状態を数ヶ月で達成しました。

ですが、そこで直面したのが日本人の健康に対してのリテラシーがお世辞にも高いとは言えないということでした。現状を話すと、一般の方などはSNSやテレビなどで発信されている表面的な情報をすべての正解だと思ってしまっている状態であり、医療従事者やトレーナーたちも、もっと良い体への根本的なアプローチがあることを知っているのにも関わらず、需要と供給のバランスや社会での認知度、商売として成り立つかどうか、トレンド化されているかどうかなどがトレーナーが生きる為に必要なものとして先行してしまっている状態です。

この時、『良いものを良いとストレートに広める為に先頭でわかりやすく旗を振るトレーナーが必要』という思いから、この呉の精神と時の部屋というストレッチ整体・トレーニングのハイブリッド技術と本質的な価値提供ができる本物のトレーナースクールの開講を決心しました。この想いが、このアクション一つ一つの積み重ねが、日本のフィットネス、ボディケア業界の底上げに必ず必要なものになると確信し、日々邁進していきます。